記事詳細

【元文春エース記者 竜太郎が見た!】NGT48山口真帆暴行被害 「隠蔽」「謝罪」…運営側の大失態に失望と憤り (2/2ページ)

 「彼らは20日間勾留されましたが、12月28日に不起訴処分となりました。NGTの他のメンバーが犯人に協力していた、暴行をしむけていたという山口の主張をもとに、警察もメンバーの事情聴取や、携帯電話の通信記録を調べて関与を調べましたが、それはなかったそうです」(前出・地元記者)

 しかし、いまや世論を誘導する存在のSNSでは「警察の情報も嘘だ。地元自治体と手を組んだ運営側が操作している」「被害者の山口の涙の訴えがすべて。彼女の主張が正しい」「チームNとチームGの関係は険悪。山口に嫌がらせして辞めさせようとした派閥の仕業」などという意見が活発に飛び交っている。

 それが揣摩臆測(しまおくそく)や思い込みであったとしても、フェイクニュースに引きずられてしまうのが人間のある種の特性ゆえ、それが真実だと信じられがちだ。

 では、なぜこんな大混乱を招いているのか。まずは、事件発生から山口の告発まで1カ月間、ファンに知らせなかったという「隠蔽」。そして、最大の被害者である山口にステージ上で謝らせた「謝罪」。

 この2点は、申し開きできないほどの運営側の大失態である。未成年の少女を預かっておきながら、大人がここまで無責任なのかと失望したし、憤りの感情も湧いた。

 運営側は、メンバー、そしてファンの信頼回復が急務である。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

関連ニュース