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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】お盆や年末年始…危険と隣り合わせの交通渋滞 (2/2ページ)

 たった2時間早起きするだけで、渋滞のストレスゼロに加え、コーヒーの良い香りに包まれながら、撮影前に台本をゆっくり勉強できるという、いいこと尽くしの朝となる。

 そんな努力を惜しまない私からすると、お盆や年末年始の帰省大渋滞に当たり前のように車で飛び込んでいく「ファミリー層」が心配になることがある。

 その時期にしか休みが取れない、親戚が集まるので仕方ない、親に孫を会わせたいなどという「人情的」な理由も分かるのだが、それでも心配になると言いたい。

 その一番の理由は「危険」だからだ。その時期のその場所というのは、私からすると、普段とは違うタイプのドライバーがあふれかえり、彼らがさらに特殊な状況下に押し込まれるという、危険度合いの足し算がいくつも重なる、一番危ない場所なのである。

 いくら「人情的」なことが大事だといっても、自分の子供や妻を、最も危険な場所にほうり込むことの理由にはならないであろう。

 帰省先の親も親で、そういう時期に子供や孫を危険にさらすようなことを強要するのは狂気の沙汰に近い。

 少し前、そういう行動をしようとしていた仲間に、電車で帰省したほうがいいのではと助言すると、電車の中で子供が騒ぐから、渋滞8時間でもいいから車で帰省するしかない…と、善良な笑顔を見せた。

 私のようなすべての「魔」を疑い、妄想的に神経質な人間からすると首をかしげてしまうが、多くの方は愛する家族相手でも、意外にもその程度のリスク管理のようだ。

 しかし、いつの時代でも「魔」とは、彼のような善良な笑顔が大好物であると私は知っている。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。

 主な出演番組は「アウト×デラックス」(フジテレビ系)など。2月21=24日に脚本と演出を担当する舞台「小鳥の水浴」を新宿シアター・ミラクルで上演。

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