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【高須基仁 人たらしの極意】「嵐」活動休止 二宮和也“その先”に演技に期待

 贔屓(ひいき)のスポーツ選手が現役引退したり、タレントや歌手の活動休止、ロックバンドの解散などによる「ロス」の喪失感は、世代を超えて計り知れない寂しさがある。

 私の場合は、長嶋茂雄や松井秀喜の引退であり、もっと遡れば、グループサウンズのタイガース解散など数多い。

 だから、結成20周年のツアーまっただ中に「活動休止」を電撃発表した「嵐」ファンのショックは、いかばかりかと思う。アイドルのファンは、若いという先入観があるかもしれないが、38歳の大野智から、35歳の松本潤までを追っかけてきた“同世代”は、まさに熟女盛りである。

 日頃、私が主催する「熟女クイーンコンテスト」で接している女性たちのリビドーが、彼らの純粋な歌や芝居に向けられるエネルギーは相当なものだ。200万人を下らないファンクラブの会員たちの熱量は、行き場をなくそうとしている。

 映画好きの私は、とりわけ二宮和也の演技力の成長に目を見張ってきた。

 山田洋次監督作品の「母と暮せば」では、吉永小百合演じる母が被爆死で失った愛息を健気に演じた。また、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」では絶望の淵にいる陸軍一等兵の魂を感じさせ、その姿に落涙した。

 個性豊かな5人は、2020年いっぱいまで「嵐」として突っ走るという。記者会見で「無責任ではないか」と質問した記者が批判を浴びている。確かに、ファンに2年間の猶予を与え、ソフトランディングを図ろうと話し合いを重ねた5人を責めるのは筋違いかもしれない。

 活動休止した先で、二宮がどんな演技を見せるのかも楽しみだし、現役であり続ける5人を見届けていきたいと思う。(出版プロデューサー)

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