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【ぴいぷる】奥田瑛二、洗い流した“格好いい俺” 9日公開の映画「洗骨」主演で“ごく普通の男”役に (3/3ページ)

 「洗骨」の役作りのため、撮影前、妻役の筒井の遺影をもらい、自宅の書斎に飾っていた。

 「台所で料理の支度をする妻(安藤和津)の顔をじっと見ていると、自然に涙が出てくるんです。妻は映画の内容を知らないので、きょとんとしていましたが」と苦笑した。

 これまで、「自分には死や老いなど無関係で、46歳のまま時が止まっていた」と明かす。ハードボイルド映画の傑作「棒の哀しみ」で演じたアウトローの男の強烈なイメージが己と一体化し、離れられずにいたのだ。

 だが、沖縄での約1カ月間の「洗骨」の撮影後、「人が死ぬという摂理を自然と受け入れられるようになった」と語る。

 来年70歳を迎えるが、「監督として新作を必ず撮りますからね」と創作意欲は尽きない。自然体で見せる映像に要注目だ。 (ペン・波多野康雅 カメラ・渡邊大輔)

 ■奥田瑛二(おくだ・えいじ) 1950年3月18日生まれ。68歳。愛知県出身。76年、ドラマ「円盤戦争バンキッド」で俳優デビュー。「金曜日には花を買って」やNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」など数々の話題作に出演。「もう頬づえはつかない」「海と毒薬」などで映画俳優として注目される。「長い散歩」など映画監督としても活躍。エッセイストの妻、安藤和津、映画監督の長女、安藤桃子、女優の次女、安藤サクラ。サクラの夫は俳優の柄本佑で、義父は柄本明、義母は昨年死去した女優の角替和枝。義理の弟は俳優の時生という芸能一族だ。

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