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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】野田小4女児虐待事件にみる… 目下の人間を「支配したがる脳」 (1/2ページ)

 小学4年生の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、父親の勇一郎容疑者(41)と母親のなぎさ容疑者(31)が傷害容疑で逮捕された事件。これほどまでに、私たちの心をかき乱す不幸な報道はないだろう。

 それに追い討ちをかけるように、この手の事象に対して、最も効力を発揮すべきはずである児童相談所のお粗末過ぎる過失が認められたことが、行き場のない腹立たしさを生んだ。

 しかし私はこの事件を知ったとき、情緒的になり過ぎる気持ちを強く抑え込み、まず、この勇一郎という父親の心の構造を想像してみた。

 私の中で、まず最初に浮かんだ、最も単純な疑問点は、この父親は虐待してしまうほどに嫌いであろう「相手」が、児童相談所に奪われたことに対して、どうして職員が生命の危機を感じるほどに激高したのだろうということだった。

 私の単純な発想では、嫌いな「相手」が自分のもとからいなくなったら清々するはずである。しかし彼はそれを絶対に許さないと暴れたという。

 つまり、彼はその「相手」を自分のもとに置いておきたいと、非常に強く感じているということである。

 どんなイカれた脳でも嫌いなものが近くにあることは本能的に避けるはずである。つまり父親は、その「相手」が嫌いではないということだ。

 しかし嫌いでない「相手」に、どうして攻撃をしたのかという単純な疑問が同時に生まれる。

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