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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】昭和の巨星・内田裕也さん 鮮烈な記憶残す「主演怪優」3部作 (1/3ページ)

 ロック歌手の内田裕也氏の訃報に衝撃が広がった。昭和の巨星がまたひとつ墜ちたという思いである。

 生前の内田氏は、特に晩年においてはワイドショーのイベント取材などにおいて、「ロッケンロール」や「シェケナベイビー」という言葉で、異色のロック歌手という存在感を示していた。

 だが1980年代の邦画シーンにおいて、「主演怪優」として独特の魅力を発揮していたことが私を含めたその上の世代の方々には鮮烈な記憶として残っているはずだ。

 私がその「怪演」を初めて目にしたのは、82年に公開された若松孝二監督の「水のないプール」であった。

 実際に起きた事件がベースになっている作品でクロロホルムを使って性的暴行を繰り返す男の夢と現実の物語である。

 当時14歳であった私には、エロスと難解さが混沌とした映画で、2回も映画館に足を運んだ記憶がある。

 2作目は崔洋一監督の初監督作品でもある、83年の「十階のモスキート」。警官による連続射殺事件をベースに、現職の警察官が借金から郵便局強盗に墜ちていく物語である。

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