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【テリー伊藤 狸の皮算用】萩原健一さん死去 1年前、ソバ屋で偶然会い…まだまだ発展途上の不良だった (1/2ページ)

 1年ほど前、東京・自由が丘のソバ屋さんで食べていたら、萩原健一さん夫婦が入ってきた。奥さんの冨田リカさんは、かつて情報番組「スッキリ!!」(日テレ系)で私の横でコメンテーターをして、親しかったこともあり、私の席まで挨拶に来てくれた。恐縮した。そのときの萩原さん、ものすごくキマッていた。

 ショーケンこと萩原健一さんが令和の世を見ることもなく亡くなって、グループサウンズ時代のヤンチャな行動、役者になってからの映画「約束」「青春の蹉跌」やドラマ「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」などのひと味違う演技、数々の女性遍歴、4度の逮捕など型破りな面が語られる。

 私は死去のニュースを聞いて、あのソバ屋さんの萩原さんのたたずまいが真っ先に浮かんだ。いまもまだ「発展途上」、今後、ますますカッコよくなるんじゃないかという印象を持った。

 アイドルから役者になった萩原さんは、それまでの日本のヒーロー像を変えた。足が長くてイカす不良の石原裕次郎さんや、義理と人情を重んじる高倉健さん、胸毛が男っぽい加山雄三さんらがヒーローと呼ばれていた時代に、ちょっと猫背で、身に降りかかる事件にアタフタする、いわゆる「不良新人類」だった。

 1年前に会ったとき、萩原さんはまだまだ不良のニオイを感じさせてくれた。不良としても発展途上という感じだった。

 また、萩原さんはファッションも斬新だった。私たちの中学高校時代のファッションの主流はアイビーだった。そんなアメリカン・カジュアルなんかクソ食らえとばかり、テンプターズは欧州のファッションをいち早く取り入れていた。日本にDCブランドがなかった時代から、菊池武夫さんのBIGIを着ていた。

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