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【30年の時を超えてミスDJ・千倉真理 読むっきゃない!!】つらくて困ったとき「やさしい死神」を読んで、ちょっとでもほっとしていただけたら… (1/2ページ)

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 20代はラジオ、30代は外国での子育て、40代で絵本の出版といろいろな出会いがありました。

 そして今50代で再びラジオとは自分も含めて誰も想像しなかったと思います。本当に人生ってわからない! 絵本の仕事でもらったエネルギーが自分の背中を押してくれた部分は大きいです。

 小山薫堂さん訳の「まってる。」、岸惠子さん訳の「パリのおばあさんの物語」の後、大人計画の松尾スズキさん訳の「ボクの穴、彼の穴。」を作りました。戦場の塹壕に取り残され、互いへの恐怖と猜疑心にさいなまれる兵士2人の物語でパルコ劇場でお芝居にもなりました。

 松尾さんが絵も文も手掛けたオリジナル絵本「気づかいルーシー」は気づかいがもたらす悲劇と幸せを描いたブラックだけど、かわいい1冊。これも東京芸術劇場で、岸井ゆきのさんがルーシーを演じるお芝居になりました。

 夫ががんのため58歳で死去し、途方に暮れたこともありましたが、中学生と高校生の子供がいたので「前に進むっきゃない!」と奮起。本の仕事も支えになりました。情熱を込めた作品が今日も日本のどこかで手にとってもらっていることに元気づけられてきました。

 本の話は今日を最後にしますので、今年出版した1冊をご紹介させてください。タイトルは「やさしい死神」。主人公の女の子が疲れ果てて家に帰ってきます。彼女は鎧を脱ぎ捨てて「今日こそ死にます」と宣言するのです。するとどこからともなくでてくるのが死神さん。女の子と死神の真剣でちょっとコミカルな会話を描いたお話です。

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