記事詳細

【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】テレビにYoutube、Netflix…無限に広がる「チャンネル迷宮」 (2/2ページ)

 金八先生のような教師はすぐにクビになるだろうし、無茶な素人参加企画は警察沙汰になり、佐野氏はパワハラと指摘されるだろう。

 しかし強い味わいを求める人々の心が変わるわけもなく、そこに入り込んできたのがYouTuber(ユーチューバー)と呼ばれる動画クリエイターだ。言ってみれば、昔のテレビがやっていたような大げさな番組を作っているだけだが、放送時間やチャンネルが限られたテレビとは違い、似たような平行世界が無限に広がっている。そして「個人商店」の強みでコンプライアンスに縛られ難いがゆえ、自由な発想が可能である。当然トラブルも多々あるが、そのギリギリ感が面白みの源流だろう。

 最新のテレビはほとんどがYouTubeも視聴できる。これはすごいことで、大河ドラマもYouTubeも「同列扱い」なのだ。

 そこに「Netflix」(ネットフリックス)などのストリーミング配信が混じるので、いまやテレビのチャンネル数は、無限に近いと言っていいだろう。

 私自身も帰宅してテレビをつけると、気分によって地上波で民放、YouTubeでグルメ系、ネットフリックスで映画や海外ドラマとザッピングしたのちに視聴する番組を決める。

 だがその無限に広がるチャンネル自体に疲れてしまい、結果、何も見ないということも多々ある。まさに技術の発展が招いた本末転倒である。

 もしかすると、これから求められるのはコンテンツ数よりも、広がるだけ広がったチャンネル迷宮のガイド技術かもしれない。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。

 主な出演番組は「アウト×デラックス」(フジテレビ系)など。

関連ニュース