記事詳細

【みうらじゅん いやら収集】刷り込みは怖い!? ショーン・コネリーを見ただけで、いやらしい気持ちに… (1/2ページ)

 “スパイ”と、聞くと何だかいやらしい気持ちになるのはショーン・コネリーのお陰である。要するに初期の『007』シリーズで、「マイネーム・イズ・ボンド。ジェームズ・ボンド」だったからだ。

 イギリスの諜報部員であり、“00”という殺しのコードネームが付く彼は、よく女と寝た。それも作戦の一つであろうが、当時、小学生低学年にあった僕としては、引率の親の手前、大変困った。

 すぐに終ればいいが、ショーン・コネリー版ボンドのムーディな前戯はやたら長く、それに彼の男性ホルモンの象徴である胸毛や、すね毛が子供心に“いやらしい塊”のよう写った。もう、危機一発(正しくは“髪”なのだが、邦題はこう表記)な状態なのに、悠々とエッチを済ます(当然、本番シーンはないが)、ボンド。ラストはいつも、敵地で知り合った女とのイチャイチャ。なるほど、スパイに成れば、こんな楽しい未来が待っているのかと思ったものである。

 毎回、登場するイケイケの女を“ボンドガール”などと呼ぶ昭和の悪しき風習は、平成に入り禁止されたと聞くが、ショーン・コネリー時代はやりたい放題であった。

 僕は映画館を出る時、平然を装っていた。「カッコ良かったなァ」と、感想を漏らすだけで家路に就いたが、買って貰ったパンフレットで早く“復習”がしたくて堪らない。“果してあのシーンはパンフに載っているだろうか?”、自分の部屋に籠りワクワクでページを開く。あ、あった!!

関連ニュース