記事詳細

【個性派書店おすすめの1冊】動物と人間の共生を考える画期的な内容 ピーター・シンガー著、戸田清訳「動物の解放」(人文書院) (1/2ページ)

★キャッツミャウブックス・安村正也さん

 猫店員が出迎えてくれる本屋さん。棚に並んでいるのは猫に関係した本だけ。コーヒーやビールを飲みながら、ゆっくりと本を選んだり読んだりできる。時々店員がすり寄ってきたりすることも。猫好きにはたまらないそんな書店が、東京・三軒茶屋の住宅街にある「キャッツミャウブックス」である。

 ときどき勘違いする人もいるそうだが「猫カフェ」ではなく書店なので、あくまでも本が主役。猫本といえば「吾輩は猫である」とか最近だと(猫マンガの)「俺、つしま」を連想するが、いやその充実ぶりは想像以上だ。小説やマンガ、エッセー、写真集…ずらりと2500タイトル。書名や表紙から猫とのつながりがわからないものもある。ランダムに陳列されているようでいて、「吾輩は」始まりの本が続いたり、「犬も出てくる本」が並んでいたりして、書棚を眺めているだけでも面白い。

 店主の安村正也さんは、猫と本とビールを愛するサラリーマン。自分の好きなものに囲まれる空間がほしい、と自宅兼店舗にできる物件を探して、2017年に開業した。いまも平日はサラリーマンとして働き、家に帰ると書店主というパラレルキャリアを続けている。

 店の特徴のひとつは、売り上げの10%を猫の保護活動に寄付していること。2階の自宅からキャットウォーク付きの本棚を出入りして、店員と呼ばれている読太、鈴、さつき、チョボ六、三郎の5匹も、じつは安村さんが里親となった元保護猫なのだ。

関連ニュース