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【ぴいぷる】吉田羊、ヒラリ変身!「“らしさ”は必要ない」 何者にも見えないけど、何者にも見える私 (1/2ページ)

 凛とした美しさと大人の魅力を持つ女優だ。

 「俳優は、何者にも見えないけど、一方で何者にも見えることを大事にしたい」と話す。

 「その都度、『その役にしか見えない』というのがベストなので“吉田羊らしさ”は必要ないです。なるべくその役と同化したいんです」

 今回は、野党第2党党首の政治家役に同化した。三谷幸喜の映画監督作品8作目の最新作『記憶にございません!』が13日から公開される。

 国民から嫌われている総理大臣・黒田啓介(中井貴一)は一般市民から投げつけられた石が頭に当たり、記憶喪失に。一夜にして善良な普通のおじさんに変貌してしまう。記憶を失ったことを隠しながら日々の公務をこなしていくが…。

 「三谷さんらしい、優しさの詰まった映画です。出てくる人はみんな根が優しくて、お互いに相手のことを思っているけど、それが言えないみたいな、そんなどこか思いやりがある人たちの作品です」

 黒田と“特別な関係”をもつ政治家・山西あかね役を熱演。ホテルのスイートルームで白いスーツ姿から黒のランジェリー姿になるシーンは1カット長回しで撮影した。

 ◆中井貴一と“特別な関係”

 「長回しだと感情が遮断されないので、思いを積み上げていくことができ、舞台出身の私にはやりやすかったです。中井さんがしっかり受けてリアクションをしてくださるので、躍動感のあるシーンになりました」

 彼女にとって中井は“恩人”でもある。まだ彼女が売れる前に出ていたNHK連続テレビ小説『瞳』を中井が見て、光る才能に気付き、自身が主演するドラマにも起用したのだ。そんなチャンスを与えてくれた人と共演するときは、特別な思いを抱くという。

 「その都度『今の吉田羊はどうなんだい?』と優しく試されている感じがします。頼もしい先輩ですし、この方に恥じる仕事をしてはいけないという気持ちは、常にあります」

 下積みが長かった女優として知られている。1997年、大学生の時に舞台で女優デビュー。その後10年間、舞台を中心に活動を続けた。

 「私自身は、下積みだと思っていなくて、純粋に楽しくてやっていたら10年たっていたという感じなんですけどね。その期間、いろいろなアルバイトをして、普通の生活をしてきたことは、演じる上で役立っています。私たちが演じるものって、お母さんだったり、会社の上司だったりと一般的な人々が多いので」

 2014年に放送された木村拓哉主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系)で女性検事・馬場礼子役に抜擢(ばってき)され、知名度が一気に上がった。遅咲きではあるが、「女優として年を重ねていくことは、武器になることもある」という。

 「死ぬまでできる仕事ですし、年を重ねたからこそいただける役もありますしね。お母さんやおばあさん役とか。俳優としては、年を重ねることは、むしろ楽しみなことです」

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