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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】「舞台俳優」と「薬物」は相性が悪い その理由は… (1/2ページ)

 「次の“薬物犯罪大捕物”は人気タレントXか!?」といったスキャンダラスなキャッチが芸能三面記事をにぎわす光景は今や見慣れたものだ。

 しかし有名人の薬物犯罪が、これほどに人々の興味をひくのはなぜだろうか。

 つい最近、1980、90年代に世界的なブームを巻き起こした、超有名ヘビーメタルバンドの伝記的映画を見た。

 ワイルドな時代のアメリカが舞台で、実際にそのメンバーたちは、アルコールや薬物依存で苦しんだ時期もあり、そこからの復活劇も映画の重要なパートだった。

 彼らは個人的なトラブルから解散寸前にまで陥るのだが、最後に残っていたわずかな友情を頼りに再結成するという、感動物語だった。

 映画を見て思ったのは、日本、欧米ともに薬物依存や薬物犯罪を忌み嫌う感覚は同じだが、そこに陥った個人に対する見方は大きく違うということだ。

 映画を見ている限りであるが、欧米は薬物依存に陥った有名人の意志の弱さよりも、そこから復活した意志の強さをたたえる傾向があると感じた。

 だが、日本というものは、「しきたり」を破った者の存在そのものを社会から排除しようとする。復活に対する称賛などほとんどない。まさに社会文化的な背景の違いを痛感した。

 私自身も、共演した俳優やタレントが、その後に逮捕されて驚いたことが何度かある。彼らが現場で粗暴であったり、不可思議な言動をすることなどはなく、皆さん「いい人柄」であった。

 だが1つだけ共通することがある。それらは彼らの主戦場である仕事のジャンルが、テレビや音楽的なものばかりで、舞台の芝居に深く関わっている者は1人もいなかったということだ。

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