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【高須基一朗の“瞬刊”芸能】「ぴあ」創刊と父・基仁の“縁” 創業者の矢内社長が持参した「クマのマスコット人形」 (2/2ページ)

 当時、大学を卒業した父は玩具メーカーに就職。新米サラリーマンの身でありながら、営業用の社用車に「ぴあ」を積み、書店への配本を何度も手伝ったという。そして、父は矢内氏に自社の「クマのマスコット人形」89個を贈り、こう言ったそうだ。

 「矢内よ! この89軒の書店へ恩を決して忘れてはダメだぞ」

 矢内氏は50年前の「クマのマスコット人形」の一つを持参し、「今日あるのは、高須先輩のおかげ」と謝意を示した。

 おもちゃ業界から出版業界へ職種を変えて、ヘアヌード写真集のプロデュース業で一財産稼ぎ、「毛の商人」の異名を持つようになった父。波瀾(はらん)万丈で自由奔放、人様に迷惑ばかりかけている印象だったが、私も矢内氏との絆を見習い、出版を通じて業界のみなさんへの御恩を決して忘れてはならないのだと強く感じた。

 ■高須基一朗(たかす・もといちろう) 出版プロデューサー。父・高須基仁の下で、数多くの有名芸能人のヘアヌード撮影の現場進行を経験。代表作には、アントニオ猪木『人生のホームレス』、ミス・ユニバース『食べるフィットネス』など。格闘技雑誌の編集長を経て、現在はスポーツコンテンツアプリSPAIA(スパイア)にて格闘技記事を執筆。

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