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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】天下の有名報道番組がツイッターに“白旗”? ジャーナリズムに対して負のイメージ作る「印象操作」に (1/2ページ)

 エンターテインメントと報道という差こそあれ、少なくともマスメディアの片隅で「ご飯」を食べさせていただいている者として、とてもつらく複雑な気持ちになった事件があった。

 某政治家の定例記者会見において、有名報道番組が、その政治家が今世間をにぎわしている政治の問題を軽視し、世間を小バカにしたかのように見える“印象操作”をVTR編集で行ったか否かという騒動が起きた。

 結果、後日、この番組の放送中において、メーンキャスターが「誤解を招く表現につきまして、おわびいたします」と説明、謝罪した。

 私はこの報道を実際に何度も見直した。だが、どこまで“印象操作”があったかは完全には判断できないと感じた。

 質疑とは関係のない、会見後の発言を切り取った編集をしたのは確かではある。だが大問題の最中、緊張感のない「軽口」を政治家が質疑応答の後で言ったこともまた事実である。報道番組としては、その緊張感のなさに対して、批判的な意味を込めて“印象操作”をした。と、私は勝手に想像した。

 大前提として、ジャーナリズムには、民主主義を維持するため、社会の出来事や問題点を正確に伝え、説明して、権力をチェックするという理念がないといけない。

 この謝罪騒動は、上層部と現場の乖離(かいり)ということも簡単にうかがえる。だが、ジャーナリズムとして批判したかったのなら、安っぽいスキャンダルではないのだから、こういうときは絶対に謝ってはいけないのである。

 なぜ、そのような報道の仕方やVTR編集を行ったのかということをすべてつまびらかに説明して、自分たちの理念はこうであると貫かなくてはならない。

 またその手の「謝罪」というのは、ジャーナリズムにおいては究極の「赤恥」ではないか。それが1日で、ポロッと陥落して謝罪したというのだから、何ともご立派な理念である。

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