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【織田哲郎 あれからこれから】取り巻く環境激変しても「音楽」は面白くて仕方ない (1/2ページ)

 早いもので、もう今年も終わりではないですか。1月からこの連載が始まったので、皆さまには1年お付き合いいただいたことになります。正直何も考えずスタートして、自分でも数カ月で終わるだろうくらいに思っていたのですが、なんとまだまだ来年も続いてしまいます。夕刊フジの編集の方々も内心「いつまでやる気だ、この野郎」と思われているやもしれません。うーむ。すみません。もう少しお付き合いください。

 私は昭和33(1958)年に生まれ、昭和にデビューし、平成、そして令和と、思えば長いこと音楽を生業としてやってきました。その間にレコードはCDになり、カセットは一時期MDになり、そしていまや音楽はデータとしてやり取りされる時代になりました。

 製作現場でも、私のデビュー当時はアナログの24トラックという、ふっとい幅のテープで録音していたものが、スマートなデジタルの24トラックになり、48トラックになったときは「こりゃすげえ。いくらでも多重録音できるぜ!」と思ったものです。90年代後半からはパソコンで録音するようになって、もう無限に音を重ねられるわ、いろいろな音像処理も無限にやれるわ、という恐ろしい事態になりました。

 そして、かつてはちゃんとした音質で録音するためには、1時間数万円は取られる、いわゆるプロのための録音スタジオを使うしかなかったのですが、いまやノートパソコンに安いソフトを入れるだけで、相当ハイクオリティーな音楽が録音できる時代になりました。

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