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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】「無期懲役」判決に万歳三唱…日本社会が負けた瞬間 私たちにできる“予防策”はイジメの排除だ (1/2ページ)

 昨年末のことになるが、どうしても触れておかずにはいられないことがあった。一昨年6月に東海道新幹線の車内で3人の方が殺傷された事件の裁判で、殺人などの罪に問われた小島一朗被告(23)に求刑通り無期懲役の判決が言い渡された。

 しかし彼は公判中から自ら「無期懲役を自ら望む」と繰り返していたのである。そして判決後、小島被告は立ち上がると大声で万歳三唱。当然のように制止されるがやめることもなく逆らい続け、裁判長が強制的に閉廷を宣言するなど、むちゃくちゃな結末だった。

 私はこの報道を知ったとき、憤りを通り越して敗北感を感じてしまった。そう、これはまさに日本社会全体が小島被告に負けた瞬間なのだ。

 彼の不幸な生い立ちや心身上の問題はあるにせよ、彼の心が生み出したゆがんだ欲望を、この日本社会が総出してでも罰して矯正することができなかったのである。

 そもそも論になるが、「罰」という定義を調べると「集団における決まりに違反した者に対して、不利益、不快を与えること」となっている。ならば裁判の様子から判断する限りにおいて、小島一朗被告に対して、私たちは不利益、不快を与えてはいない。この手の暴発は、複雑化する社会において、これからも増加の一途であろう。

 だったらまとめて「死刑」にしてしまえと極論すれば、その場では留飲が下がるかもしれないが、「死刑」がすべての問題解決になるかは疑問が残る。

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