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【みうらじゅん いやら収集】やたらと引っ掛かる…B級映画の帝王ロジャー・“コーマン” 逆さ読みの「ギョーカイ用語」のせい? (1/2ページ)

 “ロジャー・コーマン”という、B級映画の帝王がいて、その作品は昔、深夜テレビで随分観た。『金星人地球を征服』とか『巨大カニ怪獣の襲撃』とか、その邦題もB級臭がプンプン漂っていて、観終わった後“ホント、仕方ないなぁー”と、半笑いでため息をついたものだ。

 上京するまではそんなカンジだったけど、その監督名、特に“コーマン”のところがやたら引っ掛かってきたのは、80年代当時、流行った業界用語ってやつのせいだ。どんな言葉も逆から読むというか。

 「ビータでコーマン、パツイチ」を、初めて聞いたのはバンドマンをやっていた友人から。「何、それ?」と、返すとニヤけた顔で彼は「ズージャ用語だから」と言った。

 “ズージャ”とは、ジャズを逆さ読みしたものらしい。だから、業界と言ってもそのハシリは音楽業界だったと推測する。それをテレビタレントがマネし始め、ちょっとしたブームが起こったわけだ。

 「チャンネー」は、ねぇちゃん。「パツキン」は、金髪といった具合である。

 僕は結局、感化されずにその時代を乗り切ったが、ロジャー・コーマンの名前だけは一生、忘れないんだろうと思う。

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