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【みうらじゅん いやら収集】エロ本求め、遠くの町へ… 近所の本屋で「あんた、中学生やろ」 (1/2ページ)

 『遠くへ行きたい』を歌っていたのはジェリー藤尾。世代的にはギリなのだが、同タイトルのテレビ番組がしばらく続いていたので、僕はそっちの挿入歌として記憶している。

 今でも芸能人による旅番組はよく目にするが、『遠くへ行きたい』はあんな陽気なものでなく、ラスト、夕暮れが迫る日本海などを背にとても哀愁のある旅を演出してた。

 中学1年生だった僕は、その番組を見るにつけ、いつか自分も遠くへ行ってみたいと思いを馳せていたのだが、大した冒険心もなく、さびしがり屋だったのでそれは単なる憧れに過ぎなかった。

 ある日、いつものように近所の本屋に立ち寄り、こっそりエロ本を立ち読みしていたところ「あんた、中学生やろ、そんな本、見てたらアカンで」と、店のオバサンから注意を受けた。「いや、僕は何も…」、しどろもどろになって店を飛び出したのだが、近所故、僕の素性はバレている。再び、見つかったら最後、親に通報される危ぶまれもあって、その本屋には以降、行けなくなってしまった。

 しかし、若いころのエロネタ渇望はハンパなく、居ても立ってもいられない。

 “見たい…出来れば買って、じっくり見たい…”、そのことばかりで頭いっぱい。当然、勉強なんて手がつかず、その2日後、遠くへ行こうと決意した。

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