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【織田哲郎 あれからこれから】『キズナ』の歌詞書き終えたときに「ああ、俺はもう本当にからっぽなんだな」と (1/2ページ)

 1999年から2000年にかけて、相川七瀬のほかに3バンドのプロデュース、さらに知念里奈さん、高橋克典さんのプロデュース、島谷ひとみさん、深田恭子さんらへの楽曲提供、そして自分が組んだバンド「DON’T LOOK BACK」のレコーディングと、ずっとスタジオで作業していた気がします。

 そして、以前書いたように、とにかく毎日スタジオ作業が終わると意識がなくなるまで酒を飲むのです。東京は素晴らしいというか恐ろしいというか、作業が終わるのは大体いつも朝の5時頃なのですが、それからでも飲みに行ける店が結構あります。

 そして朝の9時頃にまた別の店に移って昼過ぎまで飲んで、数時間寝て仕事に向かう…なんて時はまだましなほうで、直接スタジオに行って、そのまま吐きながら仕事をしたりしていました。

 もともとあまり寝なくても大丈夫な体質でしたが、さすがにこれはもうむちゃくちゃです。それでも、とにかくシラフになるとネガティブなイメージばかりが噴出してくるし、いつも脳内で冷や汗が出ているような感覚で、とにかくすべてがつらくてしようがないのです。

 実は当時、あまりにつらいので鬱病の薬を入手して飲んでみたこともありました。確かに少し楽にはなったのですが、何やら不自然な感覚が消えなくて、結局やめてしまいました。酔いが回っている間だけは感覚が鈍麻して楽になれるので、シラフに戻ると早く酒が飲みたくて仕方がないといった状態でした。

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