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【織田哲郎 あれからこれから】曲を人に提供するのは「娘を嫁がせる」気持ち (1/2ページ)

 2006年に『きらりん☆レボリューション』というアニメが始まり、『ちびまる子ちゃん』以来、久しぶりにオープニングとエンディング曲の両方を作りました。

 オープニングは元気のいい「恋☆カナ」、エンディングはミディアムバラードの「SUGAO-flavor」という曲です。両方とも歌っていたのはアニメの主役の声を担当していたモーニング娘。の久住小春さん。「恋☆カナ」という曲は、その後フィンランドでカバーバージョンがシングルCDとして発売されて、CMでも使われたそうです。

 私は22~23歳の頃から『魔法の天使クリーミーマミ』の劇中歌「美衝撃(ビューティフル・ショック)」を作ったり、『装甲騎兵ボトムズ』のオープニングやエンディングを歌ったりとアニメとは長い付き合いです。私の作品でも、作編曲した「おどるポンポコリンはもちろん、『スラムダンク』の「世界が終わるまでは」、『ドラゴンボール』の「DANDAN心魅かれてく」などアニメによって認知された作品はたくさんあります。

 アニメのすごいところは、今やそれが世界中で観られているということです。おかげで、私の書いたメロディーも世界中で愛され、近年、中国に元WANDSの上杉昇君と一緒に行って「世界が終わるまでは」を演奏したとき、その反響を肌で実感しました。

 少し話は変わりますが曲を人に提供するというのは、ある意味娘を嫁がせるのに似ているところがあります。どんなに良いと思える曲を作ったつもりでも、その後どんな歌詞が付くのか、どんなアレンジがなされるのか、どんな人がどんな風に歌うのか、そしてそれがどのように使われるのかによって、そのメロディーの行く末がどうなるかまったく分からないのです。ですから曲を提供するときは、毎回「幸せになれよ~」と祈りながら送り出すわけです。

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