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映画業界ブラックすぎる闇…「休日手当、残業代なし」は当たり前!? 労使の訴訟騒動で露呈 (1/2ページ)

 映画配給会社、アップリンクをめぐるパワハラ訴訟は、華やかにみえる映画業界の裏側にスポットライトを当てることになった。果たして特定の企業だけの問題なのか。

 低賃金で長時間労働、パワハラという現場の実情を訴え、元従業員らがアップリンクと同社代表を訴えた訴訟。代表の男性は謝罪したが、原告側は姿勢を崩していない。

 原告らの訴えから映画業界の闇が浮かび上がってくる。実情は確かにブラックに近い。

 映画公開日、かき入れ時が週末なので土日の出勤は当たり前、休日手当や残業代はなし。ある映画会社に就職が決まった女性は、月給の安さに家賃の安いシェアハウスに引っ越さなくてはならなくなった。

 今はもうないが、フランス映画中心に配給している会社があった。パリ駐在のスタッフをフランスの日本人向け新聞などで募集したにもかかわらず、何カ月も無報酬が続き、結局このスタッフは生活できずパリを引き払うことになった。

 その配給会社から字幕依頼を受けたベテラン字幕翻訳家は、悪い評判しか耳に入ってこなかったのできちんと報酬をもらえるか心配になり、後輩の字幕翻訳家に問い合わせると「払わないことはないですが、遅いです」という答えが返ってきたとも。

 少人数な会社が多いだけに経営者が独善的になりがちだ。「絶対に映画業界に戻りたくない」と語る関係者は「社長がワンマンで自分の指示を厳守しないと切れるんです。あるときオフィスでタバコを吸いだしたので、窓を開けたら『自分の会社でタバコを吸うのは勝手だ』とマジ切れされました」と明かす。

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