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【ぴいぷる】俳優・渡辺いっけい、37年目の“初体験” 初主演映画「いつくしみふかき」公開中 (1/3ページ)

 「これは本当に自分なのか。これまで長く演じてきましたが、こう感じたのは初めての経験でした」

 初主演映画「いつくしみふかき」(公開中)の試写を見た感想を素直にこう口にした。

 俳優のキャリアは37年。テレビドラマやCM、劇場のスクリーンなどで、この役者の顔を見ない日はない売れっ子バイプレーヤー(脇役)だ。

 主演が初めてと聞いて驚く映画ファンは少なくないだろう。だが、連続ドラマへの出演依頼が途切れない引っ張りだこの人気俳優ともなれば、主演を引き受け、映画撮影に専念するために日程を割くことは難しくなる。

 「そんなに僕は忙しくないですよ」と謙遜し、慌てて否定しながらこう続けた。

 「ただ、この監督のデビュー作には出たかったんです。主演かどうかは関係なかった」

 生まれたばかりの息子と妻を捨て、恐喝や詐欺などを繰り返す、救いようのないダメな父親の役を演じた。

 これまで何度かドラマの現場などで接した、大阪芸術大学の後輩でもある大山晃一郎監督からの熱烈なラブコールを受けて出演を決めたのだ。

 「ワンシーンで何十回も演じさせられました。監督の意図を探りながら徹底して演じてやろうと思いましたね」と笑う。ロケ地の長野県飯田市に合宿のように滞在し、じっくりと映画の現場を堪能できたと言う。

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