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【宝田もなみ バイブスあがってる?】巨乳だから傷ついたこと… その問題の本質は社会にある? (1/2ページ)

 先日、山崎ナオコーラさんの「ブスの自信の持ち方」という本を読んだ。大した事前知識もないまま、好きな作家である山崎ナオコーラさんが書いているということと、タイトルの面白さだけで手にとった本だったが、読んでみると私が想像していた内容とは少し違った。

 私はてっきり「ブスがこの社会を生き抜くための心構え」的な内容なのかと思っていたのだが、そんな安易なものではなく、そこには山崎ナオコーラさんの様々な体験談と共に、差別的思考が蔓延る現代の未成熟な社会に対する徹底的な批判が書かれていた。具体的な内容については是非本を一読して頂きたいのだけれど、私は本を読みながらもしかして山崎ナオコーラさんにとっての「ブス」と私にとっての「巨乳」は同じなのではないかと思い始めた。

 私は巨乳をアピールして仕事している。巨乳だったお陰で良かったことはたくさんある。でも。だからこそ傷ついたことも、数え切れないくらいにたくさんある。こういうことを言うと、「ないものねだり」とか「モテるからいいじゃん」とか言われることが多くてその度に何となく腑に落ちない気持ちになっていたのだけれど、本を読んでそのモヤモヤが何だったのかわかった。私が巨乳の悩みを人に話すとき、私自身の問題として話が進んでしまっていたが、本当の問題の本質は私ではなく社会の方にあったのだ。

 巨乳で困ることは大きくわけてふたつある。ひとつは、失礼なことをよく言われること、むやみに性的に見られることだ。私は性的に見られる仕事をしているので仕事の中で性的に見られるのは全然嫌じゃない。でも、普通の街中で、プライベートで、むやみに性的に見られたいとは思っていない。声をかけられたと思ったら開口一番「何カップですか?」と聞かれるのは怖い。じろじろ見られるのも怖い。心のうちでどんなことを思ってもいいけど、私の心はむやみに傷つけないで欲しい。