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【みうらじゅん いやら収集】四匹目の“やらざる”も 日光東照宮の三猿 (1/2ページ)

 日光東照宮の彫刻の中でも、とりわけ有名なのは眠り猫と三猿であろう。

 三猿はどうやら“見ざる聞かざる言わざる”の三匹だけじゃなく、16匹もいるという。

 それがどんなポーズで“ざる”しているのか僕は知らないが、ざると“猿”を駄ジャレのように引っ掛けたのはこの三匹なのかも知れない。

 しかし、このざるシリーズにはもう一匹、“やらざる”と掛けて、猿が股間に両手を当てているものが存在する。いや、存在するのは土産物のみだろうか。

 三猿はそもそも日本発祥のものではない。そのルーツはアフリカだという説も聞いたことがある。それが日本に伝来し、庚申信仰と結び付いた。申(さる)と猿のまたも、引っ掛けかも知れん。

 庚申信仰というのは、人間の体(頭と腹と足)には、いつもその人の悪事を監視してる虫が住んでいて、そいつが60日に一度、体から抜け出し、天に登って閻魔大王に報告しに行くという。その罪状によっては死後、かなりキツイ地獄に堕とされるのだとか。

 人はどうにかしてその報告を阻止したいがために、その夜は寝ずに神に祈ったそうな。それが庚申講(近所の男たちの集会)の始まり始まり。

 後付けの三猿ではあるが、その見ざる聞かざる言わざるは、こうなると何だか“エロは”を主語としたものに思えてくる。

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