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【高須基一朗の“瞬刊”芸能】父・高須基仁 犬猿の相手も一転仲良く…見事な「千客万来」の姿勢 (1/2ページ)

 あす17日で出版プロデューサーだった父・高須基仁(享年71)が他界して1年になる。私自身も写真集を手がけるようになって、父の手法を改めて噛みしめている。

 業界内で“悪役プロデューサー”とも呼ばれた父は、「怒り」と「暴言」をチカラに変換していた。気に食わないことがあると難クセを付け、誰にでもキレた。相手が大手芸能プロ社長でもメディア関係者でも、のべつ幕無しに激高する。

 亡くなる当日ですら、私への苛立ちを抑えきれず、か細い声で怒鳴り散らしていた。すさまじき精神力だ。

 怒りに任せるだけでは、もちろんビジネスは成立しない。口ゲンカの後、いつからか突然に犬猿の仲だった相手と意気投合しているのが、不思議でならなかった。数日前まで「あいつが嫌いだ!」と名指しした相手を翌週には礼賛している。父なりに相手を挑発しながらも、胸襟を開いて、人間的な理解を深めていたのかもしれない。

 有名芸能人と宴席で出会うと、必ず名刺を出して近づき、翌日には所属プロダクション宛に、丁寧な御礼を書いた。チャンスを決して逃さず、取りこぼさない姿勢は、見習うものばかりだった。芸能界で旬を過ぎた人や無名のタレントにも同じ対応だった。

 「千客万来」と言い放ち、会社に招き入れ、昼夜問わずビールを振る舞い、打ち合わせをする。それが父なりの“おもてなし”の流儀であった。

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