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【シネマパラダイス】家族の絆を引き裂く拉致の実態と北朝鮮の人権侵害の現実 「めぐみへの誓い」

 北朝鮮による拉致の被害者、横田めぐみさんの事件を再現した告発映画。演出家、野伏翔氏が脚本製作した舞台劇を自ら映画化した。

 1977年、新潟県で北朝鮮工作員に拉致された13歳のめぐみ(菜月)さんが北朝鮮の収容所で虐待教育を受け組織活動を強要させられる過程がリアルに描かれる。

 一方、彼女の両親、横田滋(原田大二郎)早紀江(石村とも子)夫妻の闘い。大韓航空機爆破事件(87年)実行犯の教育係にされた拉致被害者、田口八重子(安座間美優)さんの苦難も再現。19日公開。上映時間1時間42分。

 【ホンネ】凄惨(せいさん)な夜の海の拉致現場、悪夢のような収容所のシーンは役者が体を張った迫真の演技。家族の絆を引き裂く拉致の実態と北朝鮮の人権侵害の現実、決して風化させてはならない。綿密な取材に基づき映画は強く訴える。 ★★★★(映画評論家・山形淳二)

 ★5つで満点、☆=星半分

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