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【シネマパラダイス】日本の原爆開発を背景に若者たちの揺れる思いを描く 「太陽の子」

 日本の原爆開発を背景に若者たちの揺れる思いを描いた青春群像劇。第二次世界大戦末期、軍から極秘任務を受けた京都帝国大学の学生だった石村修(柳楽優弥)らのチームは原子爆弾の研究を進めていた。修の家には空襲で家を失った幼なじみの世津(有村架純)が居候していた。

 そこに戦地から修の弟・裕之(三浦春馬)が帰ってくる。再会を喜ぶ3人だったが、裕之の深い心の傷を垣間見た修は研究に疑問を持ち始める…。黒崎博監督。6日公開、上映時間1時間51分。

 【ホンネ】実際にあったF研究という原爆開発の事実を基につくられたフィクション。科学者たちの葛藤、そして戦争に翻弄された若者たちの苦闘が重く伝わる。昨年亡くなった三浦春馬さんの真に迫った苦悩の演技が私にはなぜか夭折(ようせい)した彼の人生と重なって伝わってしまう。 ★★★☆ (映画評論家・山形淳二)

 ★5つで満点、☆=星半分

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