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【ぴいぷる】歌手・加藤登紀子 人が生きた証 歌で伝え、歌に残す コロナ禍に『この手に抱きしめたい』発表、反響が世界各地から (1/3ページ)

 コロナ禍の中、ひとつの歌が生まれた。それが『この手に抱きしめたい』だ。

 「新型コロナウイルスに感染して闘病している人や、病院で患者に向き合っている医療従事者…。そんな今、一番大変な人たちのそばにいたいと思って作ったのがこの曲なんです」

 YouTubeで発表したところ、音楽家仲間たちがコラボするだけでなく、南アフリカやブータンなど、これまで足を運んできた世界各地から反響があった。

 「みんな日本語でこの曲を歌ってくれているのよ。外出できない状況なのに、逆に世界中とつながった感じ。今までできなかったことができたということでも、本当に大切な曲になりました」

 昨年4月ごろには、コロナ禍でスケジュールが一気に白紙になり、呆然(ぼうぜん)となった。そんな中、医師の鎌田實氏から受け取った言葉が心を奮い立たせた。

 「鎌田さんは『どんなことがあっても、登紀子さんは歌手でいてください』って。泣きそうになりましたよ。今の自分の気持ちを語ってくれる歌があるかどうかで、居心地が全然違うの。だから『この手に抱きしめたい』と作ったんです」

 昨年デビュー55周年を迎え、今年は新たな一歩を踏み出した。9月1日には「花」をテーマに自身の新旧曲を収めた3枚組のアルバム『花物語』(ユニバーサル)をリリースしたばかり。

 「きっかけは、西本願寺(浄土真宗本願寺派)が親鸞聖人の誕生850年を記念して詞を募集した愛唱歌の作曲を依頼されたことなんです。私もステイホームで時間があったから、寄せられた1260通を全部見せてくださいって。で、作曲も1曲という話だったのを、いい詞が多くて3曲も作ったんです。で、3曲の歌詞ともテーマが花だったのよ」

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