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【当てちゃる券】公共電波に喝! 青森ナイター最終日11R 野口が逃げ粘る〔9〕⇔〔5〕-〔2〕〔3〕〔7〕〔8〕

 東京都知事選挙は地方に住むオレにも関心がある。しかし、誰が決めたのか主要5候補と称する立候補者ばかりをテレビでは取り上げている。立候補者は22人いる。冷やかしもいるだろうが、真面目に訴えている候補者もたくさんいるだろうに“公共の電波”は偏っていないか?

 そうだ思い出した。子供のころ、福岡には西鉄ライオンズという球団があったが、実際は圧倒的に巨人ファンが多かった。なぜか? 巨人には長嶋茂雄、王貞治もいたが、本当の理由はナイター中継が巨人戦しかなかったからだ。

 1978年、江川卓が“空白の一日”で巨人に入団したとき、巨人ファンの同級生と口論になった。あれ以来オレは巨人が大っ嫌いなのだ。

 もうひとつ、2004年アテネ五輪チームスプリントで長塚智広、伏見俊昭、井上昌己が銀メダルを獲得した。この快挙に競輪界は湧いた。

 日曜日の朝、テレビを観ているとレース映像が流れた後に司会者がこう言った。「なんかグルグル回っててよく分かんない競技だねぇ」興味ないって顔でたたえようともしないオッサンにオレは「喝だ!」と叫んでいた。

 よく、人気スポーツだというだけで大ケガでもないのに復活物語を美談に仕立てているのを見ると笑ってしまう。競輪は中野浩一さんが出現する前と後では、確かにばくちの駒からアスリートに変わった。

 しかし、人気スポーツと比べたらメディアの取り上げ方にはまだ雲泥の差がある。脇本雄太や新田祐大の名前も普通の人は知らない。彼らには東京オリンピックでその名前を知らしめてほしい。

 青森S級決勝(11R)の先行選手は野口1車。番手は地元の永沢と芦沢で競り。車券は逃げ粘る野口とまくり追い込む阿部の直線勝負で〔9〕⇔〔5〕-〔2〕〔3〕〔7〕〔8〕。車券とは関係ないが中田健太の超個性的なフォームは必見! (元競輪選手)

 ■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。