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【内田浩司 小倉競輪祭 なう&リメンバー】競輪祭3日目 脇本落車に思う医務室の様子

 脇本雄太の落車欠場は残念だったが、幸い骨折ではなかったので平塚グランプリまでには仕上げてくるだろう。オレは競走中プロテクターを着るべきだと常々言っているが、今は空気抵抗や動きやすさを優先し、身につけない選手がほとんど。経験上、骨折はともかく、打撲や擦過傷はかなり軽減できる。自分はもちろん戦った相手を守るためにも着るべきだと思う。

 何もなければのんびりしている医務室も大量落車が発生すると途端に野戦病院と化す。担架に乗せられた選手が次々と運び込まれ、ドクターとナースはてんてこ舞いだ。もし、頭部打撲や骨折の疑いがある重傷選手がいると急いで救急車を要請する。着衣はボロボロになり、レーサーパンツを脱いで擦過傷の治療を受けることもあるが、そうなると誰でも前くらいは隠す。

 競輪祭で開催指導員をしていたとき、豪快な大熊正太郎(宮城78期・引退)は落車したが、自分の足で医務室へ入った。一足遅れでオレもけがの確認に向かうと彼は全裸だった。伝家の宝刀をさらけ出し擦過傷の治療を受けている姿はやはり並の豪傑ではなかった。

 2日目、山崎賢人はいい逃げを見せてくれた。地元・園田匠も三谷竜生のブロックをしのぎ3着と仕上がっている。

 3日目、一次予選2の4Rは山崎-園田でワンツーを決めたら九州は盛り上がる!

 ガールズB決勝11Rは高木真備が中心。小林優香には迷わず行くしか勝機はないと思う。

 ガールズA決勝12Rは女王・児玉碧衣の仕上がりがものすごい。上がり11秒5の豪脚にストップをかけるのは誰かいるのか?

 姉妹弟子で並ぶことは無さそうだけれど、尾方真生はここで自分のレースができるかだろう。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。