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《zak女の雄叫び お題は「白」》誰が認知症か分からない!? 白黒付けない支援イベント「RUN伴(らんとも)」 (1/2ページ)

 認知症支援のイベントなのに、誰が認知症で誰が支援者か分からない…。そんなユニークな全国イベント「RUN伴(らんとも)」を今年、初めて取材した。認知症の人や支援者らが北海道から沖縄までたすきをつなぎ、全国各地で走る。私も大阪で取材をしながら走ったが、そのスピードの速さに驚いた。みなさんも来年、参加してみてはいかがだろうか。

 「RUN伴」は平成23年、認知症の人とそうでない人が一緒にスポーツを楽しむイベントを作ろうと、北海道で始まった。少しずつゴール地点を南に伸ばし、25年に初めて大阪がゴールに。昨年は沖縄に到達し、今年は台湾にもエリアを拡大した。

 今年は7月、北海道・宗谷岬をスタートして徐々に南下し、11月に沖縄でゴールインした。公式ホームページによると、33都道府県で約1万4500人のランナーが参加し、このうち約1600人が認知症の当事者だったという。私が取材したときには認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色のものを身につけた支援者が沿道にけっこういたから、広い意味での参加者はもっと多いと思う。

 一番の特徴は、誰が認知症なのか、分からないことだろう。「認知症支援」と身構えるのではなく、一緒に走って言葉を交わした人が、たまたま認知症だった。そんな“白黒付けない”出会いは、「認知症はこわい」「接したことがない」といった距離感を一気に取り去ってしまう。