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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「春」》新春の家族連れに思う 生殖補助医療の裁判へのもやもや (1/2ページ)

 新しい年が明けた。元旦に神社へ初詣にいくと、小さな赤ちゃんがお母さんに抱っこされ、お父さんと共に参拝していた。そのほほえましい光景に、ふと昨年12月の奈良家裁であった生殖補助医療をめぐる裁判を思い出した。

 その裁判とは、外国籍の男性(46)が、凍結保存していた受精卵を別居中の妻が無断で移植し、出産したとして、生まれた長女(2)との間に法的な親子関係がないことの確認を求めて訴えたというもの。

 判決では男性の訴えについては、妻が婚姻中に妊娠した子は夫の子と推定する民法の「嫡出推定」が及ぶと判断。今回のケースは手続き上、長女がこの規定に基づく嫡出子であることを否定する別形態の訴訟(嫡出否認)で争うべきだとして退けた。

 だが、その一方で、生殖補助医療で生まれた子供と夫の法的な親子関係が認められる要件については、「凍結受精卵を移植する際に、夫が生まれた子供を夫婦の子として受け入れることに同意していることが必要」と言及した。

 裁判は、体外受精による出産で、父親の同意がないまま生まれた子供の法的地位をめぐる判断を示した初めての司法判断として、注目された。

 確かに、男性の立場に立つと、自分の精子を別居中の妻が勝手に使い、何も知らされないまま出産され、その子供を「自分の子供」だと言われても実感がわかないだろう。判決が「受精卵の移植時には夫の同意が必要」と示したことは、ある意味、当然のことだと思う。

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