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【ドクター和のニッポン臨終図巻】「感謝」伝える生前葬、誰もが終始笑顔 「コマツ」安崎暁元社長、がん診断で決断した理由 (1/2ページ)

★安崎暁さん

 年始めは、少しいつもと趣向を変えて生者を取り上げましょう。

 大手建設機械メーカー「コマツ」の元社長、安崎暁さんです。昨年12月11日、東京都内のホテルに関係者約1000人を集めて「生前葬」を開催しました。

 安崎さんは、大学卒業後、1961年に同社に入社。1995年に社長に就任。バブル崩壊、建機不況の中で、中国での現地法人を設立するなど、いち早くグローバル化を推し進めて危機を乗り越えた敏腕経営者として知られます。

 その安崎さんに胆のうがんが見つかったのは、昨年10月のこと。すでに肺や肝臓などに転移しており、手術はできないと診断されました。

 無駄な延命治療はやらないと決め、診断から1カ月後の11月には生前葬を行う旨の新聞広告を打っています。なんと迷いなき決断だったのでしょうか。

 生前葬はしめやかではなく、実に明るく、にぎやかに行われたそうです。安崎さんの故郷・徳島の阿波踊りまで飛び出し、誰もが終始笑顔だったそうです。以下は、生前葬後の記者会見での言葉です。

 「私は半年前はものすごく元気だったんですね。それと(今との健康)落差が大きすぎて…。なんか、自分の人生の最終段階で説明責任を果たしていないような感じがしたものですから。私の人生で巡り合った人に…。長くは話せなかったのですが、握手をして、ありがとうございましたと言えたことに、非常に満足しています」

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