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【大人のクルマ旅】九州「道の駅」巡り 「吉野ヶ里公園」では古代を歩む感覚に (1/2ページ)

★九州「道の駅」巡り(後編)

 九州の「道の駅」巡りのクルマ旅。佐賀の古湯温泉「旅館杉乃家」を朝出発し、まずは女将から聞いた「名尾手すき和紙」の工房を訪問する。

 佐賀県の山あいは古くから紙漉きが盛んだった。名尾川の清流と紙の原料となる梶(かじ)の栽培にも適していて、最盛期には100軒ほどの紙漉き職人がいたが、今はここ1軒のみだ。

 6代目の谷口祐次郎さんは元サラリーマン。家業を継ぐことを決心し、修業に入った。名尾手すき和紙は一般的な和紙の原料である楮(こうぞ)は使わず、梶の木の皮を使う。梶は繊維が長く、薄いのに丈夫で、大相撲九州場所に使う提灯や太宰府天満宮の大提灯などに使われてきた。

 生産は限られているが、創作和紙に対する「こだわり需要」は存在する。はがきや封筒などの小物、和洋菓子のパッケージ、ビン類のラベル、壁紙、照明、賞状用紙などに使われる。近年はホテルや店舗などの装飾に用いることも増え、谷口さんの工房でも一辺が3メートルという大きなものを作っているという。

 続いては、およそ40分で吉野ヶ里公園へ。広大な発掘現場は国営公園として整備されている。大陸からの伝来文化がいかに古代のクニ造りにかかわってきたか、遺跡と復元家屋を回りながら理解できる。支配者の居住空間がどのようなものだったか、神聖な場所で祖先の祭祀(さいし)がどのように行われていたかがわかって興味深い。

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