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【ドクター和のニッポン臨終図巻】2人の「夫」が支えた真屋順子さんの役者魂 左半身麻痺後も舞台に (1/2ページ)

★真屋順子さん

 昭和のお化けテレビ番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』で、萩本欽一さんの妻役を長年務めた女優の真屋順子さん。ほのぼのとした夫婦像が国民的人気を呼びました。番組が始まるとき、かつてのドラマの役柄から悪女のイメージが強かった真屋さんに「日本一のお母さんにしてあげるから」と欽ちゃんは約束をしたといいます。

 その真屋さんが昨年12月28日に旅立たれました。75歳でした。17年にも及ぶ闘病生活で、死因は全身衰弱でした。

 58歳のとき、脳出血で倒れたことが始まりでした。左半身に麻痺が残りました。女優さんですから、大病の後は世間に姿を見せるのを嫌がる方が大半だと思います。しかし真屋さんは隠れなかった。リハビリの様子をテレビで見せるなど、すべてをさらけ出しました。

 この勇気ある行動は、夫で舞台俳優の高津住男さんの愛情があったからでしょう。献身的な介護とリハビリの甲斐あり、2003年には高津さんが演出する『出雲の阿国』に車いすで出演。05年の同舞台では、つえもなく立ち上がってみせ、拍手喝采がやまなかったそうです。

 その後も夫婦一緒に各地を講演するなどして、リハビリの重要性を伝えていきました。

 しかし09年に夫の高津さんが自宅で倒れて緊急入院。末期の肝臓がんであることがわかり、翌10年7月に死去。高津さんは死の3日前まで主演舞台に立ち、自宅で亡くなりました。夫婦そろって何たる役者魂なんでしょうか。

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