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【安達純子 血圧を下げる新常識】栄養成分表示の落とし穴、消費者に分かりにくいナトリウムや脂質の表記 (1/2ページ)

 高血圧を防ぐため、食べる量の目安に役立つのが、食品の「栄養成分表示」だが、気にする人は少ない。食塩のとり過ぎは高血圧を後押し、脂質を食べ過ぎれば動脈硬化につながる。さらに高血圧と動脈硬化がダブルで進めば、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが上昇する。そのため、高血圧で動脈硬化を促進するLDL(悪玉)コレステロール値も高い人は、1日の食塩6グラム未満、コレステロールは200ミリグラム未満の食事が推奨されている。

 「食品成分表示は、総カロリーはわかりやすいのですが、ナトリウムや脂質の表記は消費者にわかりづらい。私たちが消費者庁に働きかけ、ナトリウムは食塩相当量に変わりつつありますが、コレステロールや飽和脂肪酸(脂質の一種)の表記についても、わかりやすく改定するように求めています」

 動脈硬化治療で知られる帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長は、そう話す。さまざまな学会の評議員を務め、行政への成分表示改定などの提案も行ってきた。

 成分表示のナトリウムはイコール食塩相当量ではなく、「食塩相当量g=ナトリウムmg×2・54÷1000」となる。

 一方、脂質もコレステロールとイコールではない。脂質は油の成分で、動物性の油には悪玉のコレステロールや飽和脂肪酸が多く含まれ、植物性油は善玉の不飽和脂肪酸を多く含む。動脈硬化に関わるのはコレステロールや飽和脂肪酸だが、「脂質」と表示されているだけでは分からない。結果として「面倒だから成分表示は気にしない」という人もいる。

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