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【予備群も危ない!糖尿病でリスク上がるがんと認知症】血糖下げるだけでは足りない糖尿病の合併症予防 血圧や脂質の管理でリスク大幅抑制 (1/2ページ)

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 糖尿病治療の基本は、血糖をコントロールして合併症を防ぐことだ。しかし血糖の管理だけでは、心筋梗塞や脳卒中などの大血管障害は防ぎきれないことが、最近発表された大規模研究の結果によって明らかになった。

 これまでは、血糖に加えて、血圧や脂質も含めた統合的な治療を行うことが糖尿病の合併症予防に有効であると考えられてはいたが、より厳格に行うことで、実際に合併症を減らせるかどうかは明らかになっていなかった。

 2006年に始まった「J-DOIT3」(2型糖尿病患者を対象とした血管合併症抑制のための強化療法と従来治療とのランダム化比較試験)は、糖尿病の専門治療と教育が可能な全国81施設に通院する2540人の糖尿病患者を、従来の治療を行う群と、より厳格に行う群の2グループに分けて1人平均8年半治療を行い、合併症発症率がどう変わるのかを比較した。

 その結果、血糖に加えて血圧、脂質をこれまでより厳しく管理する「強化療法」グループのほうが、脳卒中などの脳血管の障害が起こるリスクは58%と大幅に抑制できることが明らかになった。

 心筋梗塞や死亡などについても平均で発症率が19%抑制され、さらに一般よりそれらの病気になる糖尿病以外の危険因子がある人についてデータの補正を行ったところ、24%も抑制されることがわかった。

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