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【BOOK】古き良き時代へのオマージュ 70代、80代の老スパイたちが大暴れする痛快エンターテインメント「俺はエージェント」 大沢在昌さん (1/3ページ)

★大沢在昌さん『俺はエージェント』小学館1800円+税

 60歳定年なんて誰が決めたんだ! イマドキ、仕事もオンナも酒もバリバリ元気なおじいちゃんなんてワンサカいる。70代、80代の老スパイたちが大暴れする痛快エンターテインメント。アナタも老け込んじゃいられない。(文・梓勇生)

 --主人公は、かつて冷戦時代に活躍した“後期高齢者”のオールド・ソルジャーたち

 「今の時代にエスピオナージ(諜報)を書こうと思えば、これぐらいヒネらないと。この世界でも今やハイテクばかりが注目され、昔ながらのヒューミント(人的な諜報活動)が軽視されている。そんなとき逆に、経験があり、腕に覚えがあるベテランが戻ってきたら面白いじゃないか、という発想ですね」

 「それに今は、お年寄りたちが元気な時代でしょう。定年になってリタイアしても、『まだまだオレはやれるぜ』なんて思っている人は多い。仕事ができた人ほど、さびしい思いをしているんじゃないかな。この作品は、古き良き時代へのオマージュですよ」

 --大沢さん自身も60代になられた

 「(エッセーなどで)オヤジ、オヤジと言ってきたけど、世間からみたらもう『ジジイじゃないか』って。でもね、僕が若いころ、60歳の人なんて、世の中のことをすべて分かっていて、すごく貫禄のある大人にみえたけど、実際に自分がなってみたらガキのまんまなんですよ。だからもっと上の世代(70代、80代)が一番、分かっているのかな、と思いましてね。ただ、僕は80歳になってもたぶん同じでしょう。生涯悟れないだろうなぁ」

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