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【BOOK】浅田次郎さん、66歳で初の戦場ミステリー 日中戦争期の万里の長城が舞台、従軍作家が挑むナゾ解き (1/3ページ)

★浅田次郎さん『長く高い壁 The GreatWall』KADOKAWA(1600円+税)

 当代きっての人気作家が、本格的なミステリーを書いたのは、今回が初めてという。舞台は、日中戦争期の「万里の長城」。戦場に息づく異様な空気と複雑に絡み合う各者の思惑…。もうナゾ解きが待ちきれない。(文・南勇樹 写真・寺河内美奈)

 --ミステリーが初めてとは意外です

 「“ミステリーっぽい”のは書いたことがありますけどね。はじめに、いきなり人が死ぬ、という作品は初めてかな。何でも『初めて』というのは面白いもんですよ。まぁ、66歳にもなって、初の戦場ミステリーというのも、どうかとは思いますけど(苦笑)」

 --満州国と中国の境に位置する「張飛嶺(ちょうひれい)」の長城を守る日本軍の分隊10人が変死していたというのが、きっかけですね

 「『張飛嶺』は架空の場所ですが、モデルがあります。中国の『司馬台長城』という、景色がきれいな僕のお気に入りの場所。海抜が1000メートル以上あって、最近頂上まで行けるロープウエーができました。(小説の設定では)北京から半日の距離。日本的な感覚じゃ遠いけど、中国では、ほどほどの距離ですね。満州国と中国の境というのも面白いと思います」

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