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【ドクター和のニッポン臨終図巻】月亭可朝さん、おっぱいを愛した人生 80歳まで大病なしに驚き (1/2ページ)

★落語家・漫談家 月亭可朝さん

 「一夫多妻制の確立と、風呂屋の男湯と女湯の仕切りを外すこと」

 これは落語家で漫談家だった月亭可朝さんが、1971年に参院選に立候補したときの公約です。69年に、「ボインは~赤ちゃんのためにあるんやで~」の『嘆きのボイン』が大ヒット。一世を風靡した直後のことでしたが、残念ながら(笑)、落選しています。ここまで破天荒なパフォーマンスができる芸人さんは、もう現れないでしょう。

 可朝さんが亡くなったのは3月28日のこと。80歳でした。死因は急性肺腺維症との発表です。

 酸素を体内に取り入れ、同時に不要になった二酸化炭素を外に出す働きを担っているのが肺です。肺の中には、肺胞という小さな袋状のものがブドウの房のような形で付いています。

 この肺胞の壁に、何らかの理由で炎症が起こり、線維で壁が厚く硬くなってしまうことを「肺の腺維化」と呼びます。腺維化が進むと肺がうまく広がらず、呼吸が不自由になっていきます。

 そのため、咳き込むことが多くなり、坂道や階段を昇るときはもちろんのこと、普通に生活しているときさえも呼吸困難を感じるようになります。「肺腺維症」は「間質性肺炎」とほぼ同義の病気と考えていいでしょう。

 肺が腺維化する理由は、加齢の影響もありますが、ホコリやカビ、ペットの毛などを長年吸い込んでいたためだったり、薬やサプリメントなどの副作用から起こることもあり、原因を特定するのはなかなか難しいのです。

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