記事詳細

【どこまで分かる その検査】すい臓がん早期発見の可能性も 1滴でリスク評価「唾液がん検査」 (1/2ページ)

 慶應義塾大学先端生命科学研究所と東京医科大学のグループが起業したベンチャー企業「サリバテック」(山形県)が開発した最新のがんスクリーニング検査(サリバチェッカー)が、昨年春から実用化されている。

 医療機関に行き採取するのは「1滴の唾液(0・2~0・4cc)」だけ。一度に「すい臓がん」「大腸がん」「乳がん」「肺がん」「口腔がん」の5種のがんに罹患しているかどうかのリスクが調べられる。同社CEOで「大泉中央クリニック」(東京都練馬区)の砂村眞琴院長(東京医大兼任教授)が説明する。

 「唾液中の成分の大部分は血液由来です。この検査は唾液中に含まれる500種類ほどの代謝物質のうち、がんで異常値を示す『ポリアミン類』という物質の濃度を統計的に解析してリスクを調べます。評価にAI(人工知能)を活用しているところも特徴です」

 検査当日、朝起きて歯磨きはしてもいいが、水以外の食事やサプリメントはとらないようにして午前中に検査する。検査時はイスに座って、専用のプラスチック容器に太めのストローを使って唾液を垂らす。説明を入れても5分程度で終わる簡単な検査だ。検体は冷凍庫で保管され、同社の検査所に運ばれる。結果が出るのは2週間後くらいという。

 「結果は0~1の間の数値で表示されます。がん種によってリスクの数値は異なるので、健常者の平均値と比較して高いか低いかでリスクを評価します。だいたい数値が0・4~0・5以下であれば問題ありません」

zakzakの最新情報を受け取ろう

関連ニュース