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【安達純子 健康寿命UP術】いつもの倍の野菜を食べて 食事見直して動脈硬化を予防 (1/2ページ)

 男性の認知症のうち約半数は「脳血管性認知症」といって、脳の細い血管が詰まる脳梗塞に関わる。その原因となるのは動脈硬化だ。

 要介護原因第2位の脳卒中は、「脳梗塞・脳出血・くも膜下出血」の総称で、このうち脳梗塞と脳出血も動脈硬化との関係が深い。

 認知症や要介護と深い関係がある「動脈硬化予防」は、かように大切なのだが、理屈は分かってもピンとこない方は多いだろう。血管の変性は自覚することが難しいため放置しがちなのだ。

 時代とともに動脈硬化の症状にも変化が見られるようになってきた。

 「国内では1960年頃が脳卒中発症のピークでした。もともと血圧が高く塩分摂取量の多い国民性により、動脈硬化でもろくなった血管が高血圧で破れやすかったのです。しかし、今はコレステロールがたまったコブによる血栓(血のかたまり)が生じやすくなっています。それは、食生活の影響が大きいと考えられるのです」

 こう指摘するのは、帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長。長年、動脈硬化の診断・治療・研究を行っている。

 厚労省の「平成29年我が国の人口動態」によれば、1965年頃まで脳卒中は上昇して死因のトップを独走し、75年頃から減少に転じて91年頃から横ばい。現在は死因の第1位はがん、2位は心臓病、3位は肺炎、脳卒中は4位にまで下がった。減塩や血圧の管理によって血管が破れる人は減っているものの、動脈硬化で血栓が生じやすい状況は、増加傾向にあるというから油断禁物だ。

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