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【教えて!愛先生の漢方相談】会議の前夜は不安で眠れない 愛先生「漢方を活用し、不眠・不安をやわらげ改善を」 (2/2ページ)

  そうなんですか。本当にありがたいです。どんな薬が良いですか?

  まず、不安感や不眠や動悸(どうき)や肩こりによく使われる漢方薬が、天王補心丸(てんのうほしんがん)です。この薬は、漢方医学的に考えると心と腎に効く薬とされています。腎に働くものは頓服ではなく継続して服用する方が効果を感じやすいとされているので少しずつ長期的に服用する漢方薬です。

 不眠症にも効果があり、精神的に追い詰められて吐き気を感じるような時に効果的なのが半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)です。また、心身ともに疲れ血色が悪く眠れなかったり、不安感があるときには加味帰脾湯(かみきひとう)が効果的です。

  いろいろなパターンがあるんですね。少し心強くなりました。気持ちの問題を解決するには、心療内科に行かなくてはいけないと思っていました。ただ、自分の場合はそこまで重症ではないと思っているので、どんな対処法をとったら良いのかわからずに悩んでいました。

  漢方医学では、病名がつかない症状でも不調があればそれを分析して症状の改善のための漢方薬を導き出すことができます。病院にいくほどでもないと感じる症状には漢方薬は使いやすいかもしれません。西洋医学にも漢方医学にもそれぞれ良いところがあるので、状況に応じて漢方薬も選択肢の一つにしておくと安心ですね。

  そうですね。まずは、次回の会議に向けて漢方薬を試してみようと思います。ありがとうございました。

 ■大久保愛(おおくぼ・あい) 1985年生まれ。秋田の山で薬草を採りながら育つ。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。