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【どこまで分かる その検査】がん発症してる人を見つける「がん探知犬」 嗅覚は人間の1億倍で精度ほぼ100% (1/2ページ)

 人の尿や呼気のニオイを犬にかがせて、がんを発症している人を見つける「がん探知犬」。昨年から山形県金山町が全国の自治体で初めて、健康診断にがん探知犬による検査を試験的に導入した。一般向けにもインターネットから「ドッグラボ」という商品名で、がん探知犬によるスクリーニング(簡便な検査)が受けられる。

 犬による「がん判定」なので医療行為に該当するものではないが、どんな検査なのか。「ドッグラボ」を販売する「アクア」(東京都港区)の恒松孝幸社長が説明する。

 「ネットのフォーマットから注文していただくと、1週間以内に判定キットが届きます。その中に呼気採取パックが入っていますので、呼気を7~8割ほど吹き込んでもらい、返信封筒に入れてポスト投函するだけです。3週間前後で判定報告書がお手元に届きます」

 採取した検体(呼気)が送られる先は、千葉県館山市にある「がん探知犬育成センター(セントシュガージャパン)」。そこには現在、訓練されたがん探知犬が5頭(3~10歳)いる。どれもアイルランドの狩猟犬のチャンピオン同士をかけ合わせた血統をもつ、ラブラドルレトリバーだ。

 がん判定は1検体につき、3頭の探知犬によって確認される。判定結果で分かるのは、現時点でがんの疑いがあるかどうか。がんの場所(がん種)を特定することはできないが、固形がんだけでなく、白血病などの血液がんでも反応するという。

 「探知犬の嗅覚は人間の1億倍で、精度は100%に近い。2011年に九州大学が国際消化器学会に論文発表した大腸がんに対するデータでは、呼気で36検体中33検体、尿で38検体中37検体が的中です。ステージ0期でも、呼気で4検体、尿で6検体のすべてを当てています」

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