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【松浦達也 肉道場入門!】“おばあちゃんの聖地”に出現した人気とんかつ店 巣鴨「とんかつ 一頭揚げ 亀かわ」 (2/2ページ)

 「とんかつマニア」を自称するほどのとんかつ好きで、プライベートでもヒマさえあれば名店を巡る。地方にいい店があると聞けば足を運び、過去数十年にわたる、とんかつ関連の記事を自ら切り抜いてスクラップブックにまとめてきた。

 こうした熱意に加えて、名洋食店仕込みの確かな技術がある。この店のとんかつを噛みしめると、まずジュワッと透明感あふれる脂があふれ、クイッと歯を押し返す心地のいい力強さが肉々しさを底上げし、その後から、豚肉の上品な野趣が追いかけてくる。

 店名の由来は同店で使われている豚肉の「南国スイート」を育てる養豚家の亀川孝志氏の名前から。パイン粕をふんだんに与え、通常の肥育よりも2カ月長く飼った豚は肉の味もしっかり乗っている。

 熱意、技術、素材。この三拍子がそろった店にハズレなし、である。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「大人の肉ドリル」、「新しい卵ドリル」が好評発売中。

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