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【生涯現役脳をめざせ!】歯周病を予防する 歯磨き後は強いうがいで汚れを排出 (1/2ページ)

★歯科・口腔ケア(2) 

 近年注目されている「健康寿命」を延ばすためのさまざまな取り組み(疾患治療・運動・食事など)は、実は認知症とMCI(軽度認知障害)の予防とも密接な関係がある。認知症予防研究の第一人者である東京医科歯科大の朝田隆特任教授が、同大の各診療科の専門医との対談を通じて、その関係と予防法を明らかにする。

 朝田 糖尿病や認知症との関連が注目されている歯周病の原因についてお話しいただけますか。

 古屋 歯周病は口内に常在する歯周病菌が引き起こす感染症です。

 朝田 まず知っておかなければいけないのはそこですね。歯周病は感染症だと。

 古屋 はい。通常は体の防御機構が菌の活動を押さえ込んでいますが、環境が重要です。すなわち、菌にエサと家が供給されると勢力が活発になって繁殖して炎症が起こります。その時、菌のエサや家になるのが磨き残しである「デンタルプラーク(汚れ)」です。プラークというのは、流し台の「ぬめり」をイメージすると分かりやすいと思います。

 朝田 私はプラークといわれて歯石のイメージがパッと浮かんだのですが、そうではなくて、ぬるっとした汚れが歯の表面にたまってくると。

 古屋 プラークが唾液中のカルシウムイオンと反応して固まると歯石になります。歯石ができてしまうと、歯の隙間(歯周ポケット)に蓋がされて、さらに菌が繁殖しやすい環境になります。

 朝田 歯周病菌を手っ取り早く減らす方法はないのですか。

 古屋 口腔内にはさまざまな種類の細菌が住んでいて、残念ながら口内を無菌にすることはできないので、エサと家であるプラークを減らすことが有効です。また、腸内細菌叢(そう)が人によって違うように、口内細菌叢も人によって違っていて、歯周病になりやすい人となりにくい人がいることは分かっています。

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