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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「世界」》驚きのサメの世界 (1/2ページ)

 先日、世界唯一の「シャークジャーナリスト」を名乗り、サメの魅力を情報発信している沼口麻子さん(38)に取材した。初めての著書『ほぼ命がけサメ図鑑』(講談社)について話を聞いたその日、たまたまNHK放送のドキュメンタリー「ブループラネット」を見た。

 ヨシキリザメ、ホホジロザメ、カグラザメなど、『サメ図鑑』にも登場するサメたちが、大海原や深海でエサを求め、躍動するさまが鮮明な画像で映し出されていた。波の下にも広大な世界がある。人間の目が届く場所がすべてではない。

 『サメ図鑑』で知ったサメの生態は驚くことばかり。サメの仲間は509種が確認されている。ほ乳類にライオンもハツカネズミもいるように、サメも魚類最大サイズのジンベエザメ(最大記録17メートル)から、手のひらサイズのツラナガコビトザメまで、大きさも生態もさまざまだ。生殖方法をとってみても、卵を産むもの、子宮で子ザメを育てるものがいる。シロワニは、母サメの子宮内で兄弟姉妹が共食いし、生き残った最強の一匹だけが生まれるそうだ。まさに究極の少数精鋭主義だ。

 北極の深海に住むニシオンデンザメの寿命は400歳。成熟して子供を産むことができるようになるのは何と160歳。深海は代謝が低いので表層のサメよりも成長が遅いという。

 ウキブクロを持っていないサメは、代わりに肝臓に大量の油(肝油)を蓄え浮力を補っている。第二次世界大戦当時、深海ザメの肝油が零戦の潤滑油として重宝され、国が深海ザメを買い上げていた。マイナス数十度に達する高度数千メートルの上空でも固まらないので、潤滑油として最適だったのだ。フカヒレ目当ての乱獲は聞いたことがあるが、深海ザメがそんな目的で個体数を減らしていたとは知らなかった。

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