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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「世界」》がんが制圧される日 (1/2ページ)

 自民党の穴見陽一衆院議員が、受動喫煙対策を議論する衆院厚生労働委員会で、参考人のがん患者に「いいかげんにしろ」とやじを飛ばしたことが問題となっています。とても許される発言ではありませんが、路上喫煙が厳しい日本では、喫煙者の「それならどこで吸えるんだ!」という意見が大きくなるのも理解はできます。子供などが立ち入れない屋外の場所での喫煙所の設置などの動きも同時に進める必要があるでしょう。

 さて、今回やじを飛ばされた格好となった参考人の長谷川一男さんは、2010年に39歳で肺がんと診断された患者です。同じ肺がん患者のために患者会「ワンステップ」を設立し、薬の早期承認などを求めて活動されているほか、受動喫煙の防止についても積極的に発信しています。私も以前、肺がん治療の最前線を取材した際にお話を聞かせていただきました。

 長谷川さんには喫煙歴がありません。スモーカーだった家族の影響、テレビディレクターという職業柄、受動喫煙にさらされることは多かったようですが、喫煙者でもないのに30代でがんと診断されたときの驚きは大きかったと思います。8年前に余命10カ月と診断された長谷川さんは、さまざまな抗がん剤を使い、闘病を続けています。

 そんな長谷川さんがおっしゃった言葉で印象的なのは「がんの治療は情報戦」です。世界中の製薬会社が抗がん剤の開発にしのぎを削っています。最近ではがんの遺伝子タイプによって合う薬を使い分けるがんゲノム医療も進歩してきました。医師任せにするのでなく、患者自らが情報を探しに行き、治療に生かせないか提案していく姿勢が求められています。