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【どこまで分かる その検査】老化から動脈硬化、がんまで…あらゆる病気の原因を解析する「活性酸素検査」 (1/2ページ)

 人は空気を吸って生きている。体内に入った空気中の酸素はエネルギーを作るために使われるが、一部は不安定な「活性酸素」に変化する。活性酸素は他の物質と反応して安定しようとする(酸化させる)性質がある。それによって体の細胞が傷つけられるのが「酸化ストレス」。老化や動脈硬化、がん、その他多くの病気の原因となる。

 ただし、体の方にもその害から身を守り、活性酸素を除去する防御機能(抗酸化力)が備わっている。酸化ストレスに対して抗酸化力が追いつかなくなると、細胞や組織の障害が蓄積して病気を発症しやすくなるのだ。

 その体内の酸化ストレスと抗酸化力の状態を測定できるのが「活性酸素検査」だ。導入する「赤坂AAクリニック」(東京)の森吉臣院長が説明する。

 「活性酸素はほとんどの病気の発症に関与しているので、イタリアでは通常の健診の検査項目に入っているほど健康管理に重要とされています。検査は1ccほど採血します。それを遠心分離機にかけて、専用の検査機で解析します。結果は15分ほどで分かります」

 「酸化ストレス度測定」は活性酸素を計測するのではなく、血中の「ヒドロペルオキシド」の濃度を測定し、総合的に評価する。この物質は体内の脂質、タンパク質、アミノ酸、核酸などが活性酸素の酸化反応を受けて生成される化合物の総称で、酸化ストレスのマーカーとされている。

 また、血液の血漿(けっしょう)中には数多くの抗酸化物質が存在する。たとえば体内で作られるアルブミン、トランスフェリン、尿酸など。食べ物から得るものではトコフェロール、カロテン、ポリフェノールなど。「抗酸化力測定」は、これらの物質の働きを調べるのだ。

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